意欲の低下

人には、「三大欲求」と呼ばれるものがあります。三大欲求とは、人間であれば誰もが求める欲求のことを指し、健康維持と精神安定の源となる欲求のことを指します。その主な三つの欲求として、「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」があげられます。
人は、「お腹が減った」と思えば料理を作ったり、何かを食べようと食品を買いにいったり、飲食店に食べに出かけたりします。また、眠たくなったら寝るでしょうし、安眠するためにも、夏場は、薄手の夏用布団を出したり、冬場は温かいように羽毛布団を出したりします。枕にこだわる方も多いのではないでしょうか。性欲を満たすためにも、パートナーとセックスを楽しんだり、自分自身でマスターベーションを行なう方もたくさんいます。他にも、誰かと話したいや楽しいことをしたいなどなど、私たち人間にはさまざまな「欲求」があげられるのです。

しかしうつ病になってしまうと、それらの欲求がなくなってしまいます。そう、うつ病に見られる典型的な症状として、「意欲の低下」があげられるのです。三大欲求とも言われる食欲、睡眠欲、性欲がなくなるのはもちろんのこと、仕事に対する意欲や対人関係に対する意欲、楽しみに対する意欲などもなくなってしまいます。このように、何事に対しても意欲がなくなってしまうため、「自分は何をすればいいのか」「自分は、何をしたいのか」などが分からなくなってしまい、結果的に、自分の存在意義が分からなくなってしまうことに繋がるのです。
これまで好きだった映画やドラマを観ても、何とも思わなくなり、好きな音楽を聴いても、気持ちの高揚も一切ありません。また、これまで好きだった事に対しても、何の楽しみも見出だせなくなり、虚しさを感じるようにもなってしまうのです。何に対しても興味が無くなってしまうことから、気分転換をすることもできなくなり、負のループに陥ってしまうようになります。