思考の低下

私たち人間は、毎日のように物事を考えたり、想像を膨らませたりしているものです。そういった考えによって一人一人の人格が生まれ、個人の性格や個性が育成されるものでもあります。個人のパーソナリティーを作っているのは「思考」だとも言われるほど、考える力は、私たちにとって重要なものとなっているのです。
しかしうつ病を発症してしまうと、思考能力が著しく低下してしまいます。その原因としては、神経伝達物質の分泌量やバランスが崩れてしまうからだと言われています。つまり、うつ病を発症してしまうと、感情障害により感情がコントロールできなくなることの他にも、脳の機能も低下してしまうのです。それにより、思考能力が低下するといった症状が見られます。

思考能力が低下すると、プライベートのみならず、仕事にも大きな悪影響が出てくるようにもなります。考える力が低下するので、仕事の能率が悪くなったり、誰かと議論するのをこばむようになったり、対人関係がうまくいかなくなってしまったりと、さまざまな支障をきたすようになってくるのです。仕事にさまざまな支障をきたしてしまうため、仕事を辞めざるをえなくなってしまう・・・といったケースに陥る方も多いのではないでしょうか。

うつ病の症状として、「思考の低下」があげられますが、それは、自発的に考えを止められなくなってしまうことにも繋がります。通常、私たちは自発的に考えを止めることができ、感情のコントロールをすることが可能ですが、うつ病を発症してしまうと、思考能力が低下することから、「自発的に考えを止める」といった思考にも至らず、とことん考え続けてしまい、ネガティブな内容の場合は、負のループに陥ってしまうこととなるのです。症状がひどくなれば、現実と妄想の区別がつかなくなってしまうこともあります。
うつ病の症状として、「自分の存在意義を感じられなくなった」「自分なんて、いなくなればいいのに」と思うようになるのも、これらのことからきています。